■20090924(木)
秋は絶望の季節
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| 沈みかけた太陽はまるで犬の陰茎の如く赤々とし、放射された光はグロテスクに夕空を染める。 秋の夕暮れは不気味だ。 秋の夕暮れは恐怖の大魔王の到来を告げる。 そう、秋は絶望の季節。 絶望以外何もないこの九月に世間は連休だと浮かれた。 呆れた。 安易だ。 絶望の休日が連続にやってくるだけじゃないか。 絶望の休日は家でおとなしくしているべきだ。 もしくは仕事へ出かけて気を紛らわすのもありだ。 おれはそうした。 しかし、会社は一日だけおれに休みを与えた。 絶望の休日を与えた。 もう、三日も四日も一人寂しく過ごした嫁はおれのこの休日を喜んだ。 遊びに行きたいと言った。 遊びに行きたい気持ちはわかるがなんせ絶望の休日だからこんな日は外へは出かけず家でおとなしく過ごすべきだましてやおまえさんニュースを見たろ渋滞がすご‥行く、行くよ、行こうよ、是非お出かけしましょうよ。 おれは出かけた。 恐怖の大魔王に憑依されかけた嫁を助手席に乗せ、おれたちは出かけた。 行き先は豊橋動物園。 この動物園にきたらまずカバを見なくてはいけない。 否、カバさえ見れればもう帰ったっていい。 それくらいここのカバは人を魅了する。 なぜなら‥と、まずい。 文章が浮ついてきた。 せっかくの絶望的文章に明るい兆しが見えてきた。 今回はこれで終わろう。 | | |