日記

Dr.yamada's Column

■20041230（木）　明日が雨なら今年最後の青い空

仕事が好きで好きでしょうがないおれは今日も出勤して働けるしあわせに胸いっぱいになり思わず感極まって涙するほど仕事が大好きで世間はやれ大晦日だやれお正月だなんて言ってるおかげで明日から四日間も大大大好きな仕事を休まなければいけないんだと思うと悲しくて寂しくてこれまたやっぱり感極まって涙がほほを流れていってまったくうちの会社はバカの集まりだなみんなやっしぃ給料でなんでこうも働くだかってぼやいてるハギーに心から相づちを打ちながらも否応なしに押し寄せてくる連休前のこのハイテンションは押さえたくても押さえようもなく今夜は朝まで飲みまくろうと朝からごきげん鼻がうたうたうらっぱらっぱらぱぱら～ってそんな出鼻を簡単にくじかれるようなボーナスがわりの餅の配給にこれまたやっぱり感極まって涙がほほを流れていってそう言やはぎさんボーナス出せねえつっても餅代ぐらい出してくれりゃあいいじゃんかなぁおいって言ってたけどその餅そのものをくれたからよかったですねって言ったらばかおめぇほんとに餅もらったってちっともうれし
かねぇ町内会のドブ掃除じゃあるまいしってぼやくハギーに心から相づちを打ちつつも今年はお世話になりました来年もよろしくお願いしますと言ってみんなに別れを告げると改めて実感するのは２００４年もついに終わりなんだなってことでおれもいろいろあったけど世間はもっともっといろいろあってテロや戦争地震に台風殺人殺害誘拐暴行通り魔放火魔ひき逃げ自殺と人類はいったいどこまで狂っていくんだそのうえ自然の脅威まであるんだから今こうして生きていられるのが不思議なくらいで生きてるだけでラッキーなのにバンドくんでライヴやっていろんな人に出会ったりしてこのしあわせは全部おれのまわりの人達のおかげであって一人じゃとても生きられないことを実感したおれは青い空に向かって叫んだ‥
「ありがとう！みんなほんっとにありがとう！！来年もまたよろしくロケンロー！！！」

■20041225（土）　メリークリスマス！

金色にピカピカ輝くトナカイは藤枝駅南口のロータリーの茂みの中でしょんぼりしていた。
「トナカイさんなにしてるの？サンタさんはどこに行ったの？」
少年が聞くとトナカイは黙ったまま悲しげに首をふった。
「迷子になったの？おうちはどこ？ひとりで帰れる？」
少年がなにを聞いてもトナカイはただただ首を振るだけ。
しかたなくおれはトナカイのかわりにしゃべった。
「ぼくはここから動けないんだ、おしりのコードが抜けちゃうと死んでしまうんだ、ついでに言わせてもらえばサンタなんていないんだ！」
電動モーターでぎこちなく首を振り続けるトナカイ型イルミネーションの前で少年とおれはしばらく沈黙した。
やがて少年は言った。
「サンタさんにぼくのおうちにも来てねって言ってね！バイバイトナカイさん！」
少年は走り去りおれはしばらくイルミネーションを眺めた。頭上のスピーカーからはクリスマスソングが流れ街はカップルでにぎわう。
そしておれはブルースをうたった。
きっときみはこな～い
ひとりきりのクリスマス♪
byやましたたつろう

■20041224（金）　寂しい感じ

現場もいよいよ大詰めになり、屋上は防水屋に占拠されおれのささやかな昼の楽しみはついに奪われてしまった。
そして流行語大賞を逃したギター侍は一言、「残念！」と言った。
今日はクリスマス、の前日、だが現場から見上げる空はいつもとなにもかわらない。

■20041220（月）　週末

「パンク帝国に乾杯！」
土曜の夜はロコボーズの忘年会に招かれ、電車に乗って静岡に行った。
パンクロッカーばかりが集まる飲み会はすごく楽しく、延々と飲んでいたかったがおれたちには用事があり途中で抜けた。
そのままダチロッカーのトランスパーティーに顔を出し、しばらくの間トランスに陶酔すると地元に帰り明け方まで飲んだ。
帰りのタクシーでおれは爆睡、メンバーが遠回りしてうちまで送ってくれたおかげで無事帰宅。タクシーが着いて揺り起こされたおれはドアから出た方向へまっすぐ歩いた。が、右のドアから出れば家にまっすぐ行けたのに左のドアから出たため家とは逆方向へ歩いて行き、まったく気ずかずに延々と逆方向へ歩き続けるおれをメンバーが追っかけて来て言った。
「おい！おまえの家あっちだぞ！」
翌日の日曜はアニマルでライヴ。おれたちはみんな二日酔い。ともかく出発。
行きはおれが運転、高速に乗り１０分程たつと睡魔がおれを襲う、助手席のメンバーにばちばち叩かれてもかたちのいいふたえまぶたはついつい落っこちてくる。運転席を奪われたおれは助手席で安らかに眠った。
そして気ずくとそこはアニマルだった。
「おまえ運転してぇって言うからさせてやりゃあ１０分も運転できねぇじゃん、まったく情けねぇ‥」
メンバーに説教されしょんぼりするおれ。とにかく無事到着。
アニマルではすでにボディーズのリハが始まっていた。ボディーズのリハを見たおれはＴシャツとＣＤを買おうと決心する。じつは前回の対バンの時にもＴシャツとＣＤは買っている。
リハを終えたおれたちはひまをつぶしに居酒屋へ‥。
そしてライヴは始まった。
どのバンドもすごくいいのに自分達の演奏はてんでしょんない演奏だなってことでさっきの居酒屋へ戻り反省会。
アニマルに戻りボディーズで踊り狂ったあとＴシャツとＣＤを買った。
いやらしいおれはボディーズのメンバーから直接購入、すると期待どおりにおまけのステッカーをくれた。ますますボディーズが好きになった。
そして今年はお世話になりました、来年もよろしくお願いしますとアニマルに挨拶して帰った。
素晴らしい週末だった。

■20041216（木）　スパイダーマン発見！

と思ったら窓掃除してる人だった。
今日は風もなくすごくあたたかい。
これで仕事じゃなければなぁ‥

■20041213（月）　サンシャワー

今日も屋上でお昼をすごす。
日差しは暖かいとはいえさすがに１２月も中旬、吹きさらしの屋上は風もコンクリートも冷たくて少し寒い。
最初はダンボールをひいて寝た。
次の日はビニールシートにくるまった。
次の日はベニヤ板で簡単な箱をつくり風よけにした。
その次の日はラジカセを持ってきてより快適なお昼になった。
そしておれは気づいた。
ホームレスの資質有り。
そう思ったら恐いものが少し減った気がした。

■20041207（火）　安らかなお昼時

誰もいない屋上で一人、昼飯を食べる。
１２月だというのに日差しはあたたか。
寝転がって空を眺める。
青く澄んだ空はとてもきれい。
気ずけばうとうと‥そのうち爆睡。
携帯の音で目が覚める。
「ばかやろーおまえどこにいんだよ！一時まわってるぞ！」
今日もこりずに屋上でうたたね。
おりこうさんのおれは携帯の目覚まし時計をセットする。
そんな昼時。

■20041205（日）　週末の二日間の出来事。

また一人、ダチロッカーが嫁いで行く‥男だけど‥
１２／４はそいつの結婚式、おれたちキャメルクラッチは全員出席。
素晴らしい披露宴に感激、二人のしあわせを願う。
そして夜はサナッシュでライヴ、ちょっぴりハードな一日、しかしとても気持ちのいいライヴに大満足、主催者と対バンとお客さんに感謝、でも自分達の演奏には反省。
そして今日は富士アニマルハウスでライヴ、昨日の夜の雨がうそのようないい天気。風は強め。
待ち合わせ場所でみんなを待つ。ひまだから日記を書く。あ、きた。
じゃあ行きますか、行き先は雲の流れる方向と同じ、東の方。
アニマル到着、ドレッドノート(仲野茂バンド)のリハを見て音源とＴシャツを買おうと決心する。
自分達のリハを終え出番を待つ。ひまだから近くの居酒屋で酒を飲む。
三杯目を飲んで酔っ払ったことに気ずく。しかし冷ます間もなく本番、思ったとおりのひどい演奏に大反省。演奏前は二杯までと心に誓う。
次のバンドが終わりいよいよドレッドノートの出番、期待どおりのカッコよさに惚れ惚れ。
ＴシャツとＣＤを買って帰宅。
そんな週末を送る。

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