日記

Dr.yamada's Column

■20050731（日）　目標達成。

見渡すかぎりグリーンな風景。
ここは芝川町の山の中。
夜になればトトロが飛び跳ねそのまわりを一反木綿がスイスイしても不思議じゃないくらい見事な自然が残っている。
目をつむってゆっくり呼吸をする。
体が浄化されていく感じがする。
そして耳をすませば小鳥のさえずりが聞こえそれに交じってズガガガガ、ズガガガガ‥。
あれ？この大自然にふさわしくない耳障りなこの音は？
それは工事現場の音だった。
そしておれはその工事現場で作業をしている作業員なのだ。
日曜だというのにこの素晴らしい景色を前になぜ働かなくてはいけないのだ？
十代の怠けた罰は今こうして償うはめになってしまった。
おれはタイムスリップしてがきんちょのおれに言いたい。
本を読みなさい！パソコンだってあるだろ！なんでもいいから勉強しろ！コンコンル道行く者当然なり！
と言うわけで今月最後の日記は今大ブームの格言をもって幕を閉じた。
そして今月の目標は見事に達成された。
毎日読んでくれたみなさんありがとう！
そしてさようなら！
そしてまた会いましょう！
終わり。

■20050730（土）　花火

今夜は安倍川花火大会。
おれたちはブラザー会社の屋上で酒を飲みながら花火を見た。
しかし花火はずっと遠くで音も無く上がるだけ。
要は花火大会を口実に酒を飲む会を開きたかっただけなのだ。
酒好きなおれはもちろん参加、会社のみんなも酒嫌いを除けば全員参加の大宴会。
と言いたいところだがうちの会社からはおれを含め集まったのは三名だけ。
飲めないーズの方が圧倒的に多いのだ。
と言ってもうちの会社からの参加人数は少なくてもブラザー会社からはたくさん来たから結構盛り上がった。
どんなふうに楽しかったか書きたいとこだけど今夜はこれ以上書くことができない。
なぜならおれは酔っ払ってしまっからだ。
文章もいまいちおかしいままに今日はこれでおしまい。
また明日。

■20050729（金）　金曜/晴れ

今夜はバンドのミーティング。
来月のうちの企画まで後一ヵ月。
を切ってしまった。
この企画には新曲を持っていきたい。
なんとか間に合えばいいが‥。
画像はストロベリーロード(R150)から見た久能海岸。
台風が去った後の海はとても穏やかだった。

■20050728（木）　ブルーな青空。

はぁ～やだやだ‥。
出るのは金と、ブルースばかり‥。
そりゃあグチりたくなる日もありますよ、ほんっとにさ‥。
きれいな青空を眺めてたってちっとも癒されない日だってあるんだよ、生きていればさ‥。
酒をいっぱい飲んだって忘れられないことがあるんだな、人間だもの‥。
あ、だんだんみつをみたくなってきちゃった‥。
こんな日は早く寝るにかぎる。
また明日。

■20050727（水）　青空。

久しぶりの青い空。
どこまでも青く澄み渡る空の美しさに心を奪われたおれは言葉もなく立ち尽くした。
そして空を見ながら思った。
この美しい空を前に、余計なおしゃべりはいらない‥。
と言うわけでなんの話しも思いつかないから今日の日記はこれでおしまい。
また明日。

■20050726（火）　台風の影響。

台風がやってきた。
それは昨日から知っていた。
しかし働き者のおれたちは会社へ集まると現場へ向かった。
会社を出る前に社長は言った。
気をつけてな。
それから午前中はびしょ濡れになりながら働いた。
昼になり弁当を食べていると社長から電話がかかってきた。
のんびりメシ食ってねえで早く帰ってこい！台風で帰ってこれなくなるぞ！
電話を切ったおれたちはグチをこぼした。
台風なのわかってて富士の山奥まで行かせておいて早く帰ってこいもねえもんだ。
それから急いで弁当を食べたおれたちは静岡にある会社へ向けて出発した。
高速道路は朝から封鎖され予想通りのバイパスの大渋滞におれたちはハマった。
するとリーダーは言った。
おい、これは提案だけどな、運転手を一人残して後のみんなは電車で帰らないか？そうすれば二時間は早く帰れるぜ。
おれたちはそれはいい考えだ、しかし運転手は誰がやる？と聞いた。
リーダーは言った。
もちろんじゃんけんだ。
車を止めてみんなでじゃんけんをする。
言い出しっぺのリーダーはマーフィーの法則通り負けた。
するとリーダーは言った。
しかしこんなことして電車で帰ったりしたら間違いなく説教部屋行きだな、おれには社長の真っ赤な顔が目に浮かぶ‥。
その顔はおれたちにも浮かんだ。
だからしかたなく渋滞にハマりながら帰ることにした。
気を取り直してハンドルを握ったおれはハっとして言った。
じゃんけんに負けたリーダー運転お願いします。
そう言ってリーダーを振り返って見るとやつは目をつむっていびきをかいた。
同意を求めようとみんなの顔を見回したがみんなは揃って目をつむりそして揃っていびきをかきだした。
しかたないからおれも目をつむっていびきをかいた。
すると後ろからぱしんとおれの頭を叩いたリーダーは早く出せと言ってまた元の格好に戻った。
しかたなくエンジンをかけたおれは車を出しながら思った。
就職先を間違えた‥。
帰り道、バイパスから清水の海岸を見る。
台風の影響でうねる高波のしぶきは映画よりも迫力があった。

■20050725（月）　正しい略語。

昨日はドリプラに映画を見に行った。
と、会社のおじさんに話したらドリプラってなんだ？と聞かれた。
おれはエスパルスドリームプラザのことだと教えてあげた。
するとおじさんは言った。
おまえそれなら普通エスドリって言うだろ？エスを入れないとどこのドリプラだかわかんねえじゃん。
おれは答えた。
このへんでドリプラだって言ったらエスパルスドリームプラザ以外ないじゃないですか、ってか今ドリプラって言ったじゃん。
おじさんはチッチッチと人差し指を立てた。
いやだめだね、エスを入れないドリプラはこのへんで言うエスパレスドリームプラザとは認められないね、ま、どうしてもドリプラって言いたきゃエスを入れてエスドリプラって言ってほしいね。
してやったり顔のおじさんにもはや反論する気もなくなったおれはこんな会話を日記にしていいものかどうか悩んだ。
でも書いた。
画像は「皇帝ぺんぎん」のぺんぎん。
しかし見た映画はぺんぎんではなく「アイランド」。
批評はまた今度。

■20050724（日）　昨日の日記。

オーマイファック！！
ついに日記をさぼってしまった！
毎日がんばって書き続けたのに‥。
かなり自己嫌悪‥。
でも自分大好きなおれはすぐに立ち直った。
そして昨日の日記を書くことにした。
昨日はアニマルへアブトラ(富士のバンド)のライヴを見に行く予定だった。
しかしジャムジャムに東京のダチバンドが２バンドも来るためにどっちへ行ったものか悩んでいた。
そしてジャムジャムへ行くことにした。
なぜならアブトラももちろんダチバンドだが彼等は同じ地元だし八月には一緒に対バンできるからだ。
仕事を終えたおれはミーのカーを飛ばして清水へ向かった。
しかし残念なことに着いたのは九時近く、見たかった東京バンドのペラーズを見逃してしまった。
だがもう一つの東京バンドのバッカスは見ることができた。
そして地元バンドのオイリバーサミットも見ることができた。
ひさしぶりに会ったペラーズとバッカスはこないだ会った時と何もかわらないままのパンクロッカーでありダチロッカーであった。
そして打ち上げで一緒に飲もうと誘われたからおれも打ち上げに参加した。
その後はいつものパターンでおれの頭の片隅にあった日記のことなど最初の一杯できれいさっぱり忘れてしまい二杯三杯と飲んでくうちに楽しさと反比例して記憶は失っていった。
毎度のことながら失礼がなかったことを祈る。
そして楽しい打ち上げが終わりまた会おうと言ってみんなと熱いさよならをして帰った。
が、それはおれの予想でじつはその記憶がない。
しかしコンコル道を行く者のおれがきっちりお別れを言わないはずがない、と思いたいからたぶん大丈夫。
そしてこれだけはよく覚えているのは途中下車して涙を流して吐いたこと。
ひさしぶりの嘔吐はすごくつらかったのをよく覚えてる。
と、言ったわけで昨日はそんな一日だった。
今日の出来事はまた明日書こう。
一日分貯金。
終わり。

■20050722（金）　けんか両成敗。

昨日は夜間工事をした。
みんな眠気と疲れでイライラしていた。
するとちっちゃなおじさんとおっきなおじさんが些細なことでけんかになった。
しかし二人ともいい歳だからつかみ合いのけんかにまでは発展しなかった。
傍観者のおれたちはけんかしてるひまがあったら早く仕事を終わらせろと思った。
そしてリーダーは言った。
おまえらやかましいからほかでやりやがれ！
それから一時間後、作業を終えたおれたちは二人を探した。
二人は現場の片隅で血だらけになって倒れていた。
と、言いたいところだが二人は現場の片隅できれいな顔のまま座りこんでいた。
そしておれたちを見つけるとすっくと立って怒鳴り合いを始めた。
どうやらギャラリーが居ないと燃えない質らしい‥。
だがおれたちは黙ってその場を去った。
そしてそのまま駐車場へ戻ると車に乗って会社へ帰った。
もちろん二人は現場に置いてきぼり。
帰り道、リーダーはぼそりと言った。
バカヤロウあいつら‥電車でもバスでも乗って帰りやがれ‥。
車の運転をするリーダーの隣でおれは思った。
かわいそうなおじさん‥始発まで後三時間あるよ‥ぷぷぷぷ。
会社に戻ったおれたちは家に帰った。
それから少し仮眠を取りまた会社へ戻った。
すると事務所の奥の応接間に二人の姿が見える。
二人は仲良く並んで座っていた。
そして対面には鬼の形相で座る社長の姿があった。
社長はおれたちに気ずくと説教部屋の戸をパタンと閉めた。
しかし社長の怒鳴り声は事務所の外にまで聞こえた。
おれたちは車に乗り込むとさっきと同じ現場へ向かった。
車の窓を開けると初夏の風が心地よくおれたちを包んだ。

■20050721（木）　侵入者との戦い。

マイルームにてクモを発見。
そいつは直径８ｃｍ程で薄茶色をした地味なクモ。
正式名は知らないけどよく家にいるやつだ。
おれが部屋の明かりをつけると正面の壁にいた。
そしてちょっと動いてそのまま静止。
おれも明かりをつけた場所から動けずにどうしたものかと考えた。
そして閃いた。
おれは視覚からクモを外さないようにしながら静かに押し入れを開きゆっくりと掃除機を出した。
そしてこれまた静かにゆっくりと掃除機をスタンバイさせるとその後の行動をイメージした。
まず掃除機のスイッチを入れダイヤルを強に合わせる。
そして音もなく忍びより掃除機の吸い込み先をクモと一直線にする。
照準が合ったらクモめがけて一気に押し出す。
しかし間違ってもクモをつぶしてはいけない。
おれは一瞬つぶれたクモを拭き取る場面を想像して吐き気がした。
悪いイメージは拭い去らなくてはいけない。
ミスターは言った。
バッターボックスに立つとピッチャーとボールしか見えない、観客も声援も消えてしまうんだ。
おれは呼吸を整えミスターばりに集中した。
勝負は一瞬だった。
クモの背中を見事に捕らえた吸い込み先は壁にしがみつくクモを無情にも引き離すと音もなく吸い込んでいった。
しかしそれは最高のイメージであり現実はそううまくはいかない。
突き出した吸い込み先は僅かに的が外れてしまい足二本を壁に残したクモは一目散に逃げて行く。
その後を必死で吸い込み先が追う。
しかし狭い部屋の壁はおれに二度のチャンスをくれなかった。
あっと言う間に出口であるドアに辿り着いたクモはさよならも言わずに出て行くと掃除機の届かない所まで逃げそして見失った。
おれは無駄に空中を吸い続ける掃除機を持ったまましばらく立ち尽くした。
そして我に帰ると壁に残された足二本を掃除機で吸い込みその上をティッシュできれいに拭いた。
それからクモの復讐に怯え僅かに震えた。

■20050720（水）　挫折しそう。

今日は日記をさぼろうと思った。
けど書くことにした。
目標達成まで後少し。
がんばれおれ！
と思ったから。
しかし毎日この日記見てる人いるのかな？
たいした話しもないのにさ‥
ま、いっか。
自己満自己満！
ってことでまた明日。

■20050719（火）　野良猫のプライド。

猫の親子は引っ越して行った。
そしておれも悩むことがなくなった。
しかしちょっぴりさみしく思う。
もう少し子猫の成長が見たかった。
突然引っ越したのには理由がある。
それは近所中が珍しさの為に見に来ていたのだ。
おれもあんまり見てはいけないと思いつつも何度も何度も箱の中を覗いた。
そのたびに母猫と目が合った。
その目は見せ物じゃないと訴えているようだった。
そしてその晩、親猫は出ていくことを決意した。
危険を承知で‥。
おれは野良猫のプライドを感じ天に祈った。
小さな命が無駄になくならないように‥。

■20050718（月）　ぼんやりとした夜空。

夜空を見上げる。
ぼんやりとした月。
ぼんやりとした星。
それは天気のせいではなくおれの目が悪いせいなのだ。
視力は０.２、普段は裸眼。
映画を見る時だけ眼鏡着用。
で、普段裸眼で歩いているから知り合いとすれちがっても気ずかないことが多い。
そのせいで知らんぷりされたと思われることも多くそれはとっても心外でおれは知ってる人なら挨拶くらいはする。
と言うより知り合いに会ったら挨拶するのはコンコル道行く者当然なり！
だからおれに知らんぷりされたと思った人は誤解です。

■20050717（日）　居候。

古くなった物置は戸が閉まらなくなりそのうち処分するつもりで中の物を出しておいた。
そして数か月が過ぎ物置のことは忘れていた。
そんなある日、ってか今日、その物置に一匹の猫が侵入するのを見かけそうっと中を覗いてびっくり！
優雅に横たわる親猫の胸元にはまだ目も開かないような小さな子猫が四匹もいるじゃないか！‥。
いつの間にか住みついた野良猫は知らないうちに子供を産んでいた。
そして親猫はどこかで食欲を満たし帰ってきては子猫にお乳をくれている。
別に迷惑ではないが知ってしまった以上どうしたもんかと悩んでしまう。
「問題」
①ペットじゃないからほったらかし。
→もし餓死されると胸が痛い。
②ほっとけないからエサをくれる。
→住みつかれてもペットとして飼うのはたいへん。
③山へ捨てに行く。
→それは胸が痛い。
④保健所で処分。
→もっと胸が痛い。
⑤見なかったことにする。
→今さら無理。
とりあえず子猫と言っても赤ん坊だからしばらくは母乳で育つだろう。
大きくなってエサが必要になるまでは様子見、その間にどうしたもんか考えることにする。
しかしなぜ我が家を選んだのだろう‥。
それで思い出したけど三年程前にもやっぱり野良猫が住みついた。
しかしそいつはやってきてすぐに死んでしまった。
それはまるで死に場所を選んだかのようだった。
その時はなぜわざわざうちで死ぬかなあと思った。
しかし今回はまったく逆で命が産まれた。
うちには猫に好まれる何かがあるのだろうか‥。
続く。

■20050716（土）　雲。

なんか今日の画像の雲ってすごいなあ‥。
真ん中辺りが人の顔みたいに見えてその回りが体で今にも空から降りてきそうな感じがする‥。
そう見えるのはおれだけかな‥。

■20050715（金）　インテリア。

熊‥。
マイルームの置物。
北海道のお土産。
部屋に来て一ヵ月。
なくなっても気ずかない物ベスト３。

■20050714（木）　マイボーラーの危機！

昨日話したマイボーラーのおじさんがなんと怪我をしてしまった！
しかも利き腕の薬指！
薬指といったらボーリング玉の穴に入れる指じゃないか！
マイボーラーとしての生命の危機！
どうするおじさん！？
おじさんはとりあえず病院へ行った。
診断結果は全治二週間の軽い怪我。
しかし昨日の今日だからおれはびっくりした。
日記にうまい具合にオチがついたのだ。
これは作り話しではなくほんとの話しでこうも見事に話題がマッチするとはおじさんはあなどれないっ！って本人は知らないだろうけど‥。
おれはおじさんに言った。
たいへんでしたね、痛かったでしょう、ついてなかったですね‥。
おじさんは言った。
ほんっとついてねえよ、利き腕の薬指だもんなぁ‥ボーリングできねぇじゃんか！‥あ～あ。
しょんぼりするおじさん。
おれはそれなりに相づちを打った。
しかし内心では予想通りの返答にぷぷぷと笑ってしまった。
おれはおじさんをなぐさめた。
まあ、しばらくは左手で投げたらいいじゃないですか。
おじさんは言った。
ばか言え、左手じゃ１ピンも倒せねえよ、それこそマイボーラーとしての恥じゃねえか、それならやんねえほうがいいわ！
おれはそりゃそうですねと言いながらまたしてもぷぷぷと笑ってしまった。
なぜそこまでマイボーラーにこだわるのだろう？ボーリング場でいったい何人の人があのおじさんマイボーラーだぜって気ずくんだろう？‥。
しかし人の不幸を笑いものにしてはいけない、いつ自分の身に不幸が襲うかわからないのだ！そして握る物は違えどおれも怪我のできない身。
と言うわけで明日も安全作業でがんばりまっす。
おじさんお大事に‥。

■20050713（水）　マイボーラーのプライド。

今日はようすけを見つけることができなかった。
かわりに誰かいないかときょろきょろ探したが誰も見つけることができなかった。
話しはかわるが会社のおじさんは今ボーリングにはまってると言った。
一ヵ月前に家族でボーリングに行き生涯の趣味はこれだ！と悟ったらしい。
それから毎週ボーリング教室に通ってると言う。
もちろんマイボールもマイシューズも買い揃えた。
おれはアベレージはどのくらいかと聞いた。
おじさんは言った。
マイボーラーとしては最低でも１８０くらいをキープしていたいわけだよ、じゃないとみっともねえだろ？マイボーラーとしてさ‥。
で、アベレージは？と聞きなおすおれ。
おじさんは言った。
あのな、おれがホームにしてるボーリング場はレーンのくせがみんなちがうんだよ、ゴルフで言うと芝を読むみてえもんでな、それを読みつつ回転をかけたりするのがおもしろいんだけどさ、ま、おまえにそんなこと言ってもわからねえだろうけど‥。
そう言い終えたおじさんは煙草を深々と吸った。
おれはおじさんのアベレージなどどうでもよくなった。
そして空を見上げた。
降りそうで降らない雲、今日もちがいを見つけることはできなかった。

■20050712（火）　そっくりさん。

今日はようすけ(うちのギター)のそっくりさんを発見した。
見れば見るほど酷似の彼は顔だけでなく体型もよく似ている。
彼を発見したのは現場の朝礼で三百人近い人混みの中、おれのすぐ側に立っていた。
その後現場の中、休憩所、便所の列までにも彼を何度も見かけたおれは一日中ようすけで頭がいっぱいになってしまった。
あんまり似ているから写メールを撮りたかったが見ず知らずの人に知り合いにそっくりだから写メールを撮らせてくださいとはさすがに言えず誰にもその話題をふることもできず一人悶々として一日をすごした。
人は知り合いのそっくりさんを見つけた時どうするのだろう‥。
おれはなすすべもなくぼんやり眺めるだけだった。
明日もくるのかな、ようすけ‥似の人。

■20050711（月）　天国へのキップ

ライヴの後の月曜日はほんとに憂欝。
まるで天国から地獄へ落とされた気分。
なぜかってそれはもちろん仕事があるからだ。
昔ハギーはおれに言った。
オラぁ戦後の生まれだから物心ついた時から今までずぅっと働いてきた、オラぁ生まれてから今までずぅっと地獄の日々なわけだ、だから死んだら間違いなく天国行きだな、へっへっへ。
天国行きのキップが人生の労働時間で買えるとはとても思えないがそう考えるのもまた一つの哲学かなとおれは思う。
おれはまだ人生を語れるほどの哲学を持ち合わせていない。
だから人の哲学に右習えする。
ってわけで明日も地獄へ行く。
天国への貯金をしに‥。

■20050709（土）　長野到着。

早朝四時、誰一人寝坊しなかったおかげで予定通り長野へ向け出発。
それから四時間、予定外に早く着いてしまったおれたちは時間を持て余していた。
さすがにやることがないから車で居眠りをして時間を潰す。
十一時、ぼちぼち行くか‥。
行った先は松本城、国宝と呼ばれるだけあって素晴らしい城だった。
そして城を観光した後ようやくアレックスへ向かう。
が、松本城とアレックスは目と鼻の先、入り時間まで残り一時間半、まだ店も開いてないため外で待つ。
そのうち店の人も来て一番乗りしたおれたちはさっさとリハを済ますと駅前をぶらついた。
そしておれがよく通ったパルコへ行った。
パルコへ行くと知っている店員がいたからちょこっとおしゃべりした。
その後やることがなくなりアレックスへ戻り対バンのリハを見ながらスタートを待つ。
おれはその間にこの日記を書いた。
続きはまた明日。

■20050708（金）　金曜／早寝

画像は今行っている現場の近くに貼ってあるポスター。
毎日見てたら恋をした。
恥ずかしげもなく写メールをパチリ。
明日は長野、朝四時出発。
今夜は早く寝よう。

■20050707（木）　木曜／晴れ時々曇り＋雨

今夜はスタジオ。
明後日は長野でライヴがあるのだ。
画像はおれたちがいつも使っているスタジオ。
看板が光って見えないけど「いちかわ楽器」と書いてある。
スタジオでは最初に持ち曲を一通り合わせると後はジャムって遊んでいる。
そうして遊んでいるとたまにいい曲ができたりするけど次のスタジオの時にはどうやってたか忘れてしまう。
今夜もいい曲ができたけどもう忘れてしまった。
次のスタジオの時にはラジカセを持っていって撮ろうと思うけどそれもつい忘れてしまう。
救いようのない忘れんぼバンドだ。
ま、そんなおれたちだからこそパンクロックができるんじゃないかなと思う。
お利口さんにはできないジャンルだと思う‥たぶん。
そんな訳で長野でもきっちりパンクロックしてきたい。
終わり。

■20050706（水）　水曜／雨

今日は朝から雨。
空は昨日とそっくりの雲が広がる。
雨の降らない雲と雨の降る雲とのちがいを探して空を見上げる。
無駄に濡れた。
人は話題がない時は天気の話しをする。
日記もまたしかり。
また明日。

■20050705（火）　火曜／曇天(

昼の休憩。
車で寝るには暑すぎるから外で寝転がる。
汚い作業着で路上に寝る。
空き缶でも置いておけば小銭がたまるかもしれない。
空を眺める。
どこまでもねずみ色。
これで雨が降らないのが不思議でしょうがない。
雨雲とただの雲のちがいがわからない。
いつか見つけてやろうと思いながら昼のうたた寝をする。
今日はずっとただの曇り空。
雨は降らず。
終わり。

■20050704（月）　雨の月曜。

昨日は伊豆に行った。
それは昨日書いた。
今日は昨日の疲れが抜けきれずしらくらしたまま一日が終わった。
画像は昨日撮った世界一の花時計。
この時計のまわりを時計まわりに一周すると不思議なことにちょっぴり健康になる。
理由は知る人ぞ知る。
行けばわかる。
知りたい人は行きなさい。
今日はこれまで。

■20050703（日）　休日。

今日は会社のみんなと一緒に伊豆の土肥海岸へ行った。
海水浴ならわざわざこんな遠くへは行かない。
おれたちは伊豆まですもぐりをしに行ったのだ。
ここ土肥海岸の何がいいかは知らないがとにかくすもぐりのリーダーがここへ連れてきたからにはおれたちはそれに従うまで。
土肥海岸は岸と岩場が隣接していて海水浴をするなら岸側で、もぐって遊ぶなら岩場側で、とどこにうたってあるわけでもないがそう言ったわけでモグラーのおれたちは当然岩場側へ行った。
岩場からみんな思い思いに海へ入って行き最初はぷかぷか浮いているだけだったがそのうち上手い具合にもぐり始めた。
おれはすもぐり初めてなうえに海で泳ぐ行為自体十数年ぶりだったから岩場からざぶんと海に入ることがなかなかできない。
岩場の上で躊躇しているとそのうち寒くてがたがた震えきた。
今日は最高で曇り、普通ではにわかに雨が降ってくるという天気で服を着ていて調度よく裸だと肌寒く泳ぐには絶不調の天気。
寒さを凌ぐには泳ぐしかない、そう思ったおれは覚悟を決めて飛び込んだ。
と言いたいところだが慎重派のおれはまず海に慣れようと思い岩場を背にするとまっすぐ岸へ向かった。
人気のない海岸へ行き一人ビート板を抱え海へ向かう。
波が足を打つとしぶきが上半身を濡らす。
寒さがおれを震わせる。
一瞬、なんでこんな寒い日にこんな遠くの海へ来て誰もいない海岸で一人淋しく泳がなければいけないのだろうと考えそうになったが余計な雑念は捨て今は泳ぐことに集中しようと自分に言い聞かせた。
そして一時間後、なんとか海にも慣れ足のつかないところでもぐったりもできるようになり、そろそろ岩場デヴューを果たそうかと思ったところで昼飯タイムになった。
着替えをして昼飯を食べ体が温まると眠くなり少しの間昼寝をした。
気がつくと車にはおれ一人、みんなはまた岩場へ行ってすもぐりを楽しんでいた。
おれはそれをしばらく眺めた後車の座席を倒すとゆったりと手足を伸ばし、目をつむって海へ戻ろうかどうしようか考えた。
答えは考えるまでもない。
おれはみんなが戻ってくるまで快適に昼寝をした。
帰り道、運転はもちろんおれ。
話題と言えばおれのヘタレ具合を中傷しては笑い合うことぐらいの車中、次回こそは岩場デヴューをしてやると一人強くハンドルを握り締めた。
そんな休日だった。

■20050702（土）　今月の目標

今月の目標は毎日日記を書くことに決めた。
あんまり長い文章だとたいへんだから短い文章でもいいルールにする。
そうしないととても毎日は書けない。
と言いつつすでに一日過ぎてしまった。
まったく、バスと女は待ってはくれないとよく言うけど時間もまたしかりだな。
と言うわけで今月の目標達成に向かってがんばりまーす。

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