Dr.yamada's Column
■2004年11月30日(火)04:05  日本列島気候の謎
パッカパッカパッカパッカ‥
白馬に乗った冬将軍は日本の上空で立ち止まると家来に言った。
「おい、ここに陣をとれ」
申しつけられた家来達は日本列島をすっぽり囲えるくらいの巨大なテントを張った。そして北から順に部屋を作った。
一番北は将軍、二番目は将軍の次にえらい人、三番目はその次にえらい人、そうして順繰りに日本の上空北から南まで部屋を作っていくと部屋の数は48になった。
「おい、なんだか寒いな、マツビシに電話してエアコンを持ってこさせろ」
将軍に言われた家来はマツビシに電話した。
「やい、こないだ買った車ん調子悪いだけんどういうことだ、お詫びにエアコン持ってこい」
電話を受けたサービスマンは困りはてて社長に相談する。
「社長、冬将軍のやつらが因縁つけてエアコン持ってこいって言ってます」
「そうか、あのバカども贅沢にもエアコンほしいってか、ま、欠陥車売りつけてボロ儲けしちゃったことだし在庫の欠陥エアコン全部送ってやれ」
社長にそう言われたサービスマンは在庫の欠陥エアコンを全部送った。ちょうど48個あった。
「将軍、エアコンがきました」
送られてきたエアコンを将軍にさしだす家来。
「うむ、それでは一番よいものから順に全部つけてまわれ」
将軍の言うとおりに家来達はいいものから順に北の部屋から南の部屋まで48個全部をつけてまわった。
エアコンは暖かい風を室内に送り冷たい風を室外に出す。
将軍の部屋のエアコンは一番いいエアコンだけにとても暖かい風を部屋に送りそのぶんとても冷たい風を外に出した。次にえらい人の部屋のエアコンは将軍の部屋のエアコンの次に暖かい風を部屋に送ると将軍の部屋のエアコンの次に冷たい風を外に出した。そして次にえらい人の次にえらい人の部屋のエアコンは次にえらい人の次に暖かい風を部屋に送ると次にえらい人の次に冷たい風を外に出した。そして次にえらい人の次にえらい人のその次にえらい人のエアコンは‥と、とにかく下にいけばいくほどエアコンの質は下がり部屋が暖まらないぶん外にも冷たい風を出さなくなった。
その結果、一番北では一番冷たい風が吹き一番南では一番暖かい風が吹く。それは空の下の日本列島にそのまま影響した。
そうして冬将軍が日本の上空に滞在することによって日本列島に冬が訪れた。
三ヵ月後‥
「おい、最近なんだかエアコンの効きが悪くないか?」
「え?将軍のところもそうですか?じつはうちもなんですよ」
もう三ヵ月後‥
「おい、部屋の中より外のほうが暖かいってどういうことだ、これじゃああべこべじゃないか!」
怒り狂った将軍は家来に言った。
「ええい、このエアコンを叩っ切れ!」
言われたとおり家来達はエアコンを叩き切った、そして全てのエアコンを切り終えるとちょっぴりオゾン層を破壊した。
「旅に出るぞ!」
冬将軍がそう言うと家来達は日本列島をすっぽり囲っていた巨大なテントをたたみそして将軍とともに日本を後にした。
しばらくすると南のほうからやってきた夏将軍が日本上空で陣をとった。そして言った。
「暑くてたまらん、マツビシに電話しろ」

■2004年11月25日(木)20:24  さよならホーミー
「もってあと一年です‥とは言いきれませんがじっさいながくはもたないでしょう‥」
ドクターにそう言われおれは涙した。かわいいホーミー、おまえはもう死んでいる‥。
車検がきれたおれの愛車ホーミーくんはこの世から末梢され鉄クズのかたまりと化した。そしてどこかでスクラップされあとかたもなくなる。哀れホーミー、さようなら‥。
おれのマニーに余裕があればあちこちなおして車検を取ってもう一度命を吹き込んでやるところだがあいにくおれにそんな余裕はない、だから泣く泣くホーミーを葬ることにした。そして借金をして新しい車を買うことにした。一見矛盾しているように思えるがこれでいいのだ。
次に買うのはハイエース、おれは大きい車が好き。

■20041123(火)  現場にて。
mb_1123123729.jpg 176×144 4K澄み渡る青空、穏やかな晴れの日、七階建てのビルの屋上でひとり富士山を撮る、そして下まで戻って狭く汚く暗ぼったい休憩用のプレハブ小屋で人相の悪いおじさんたちと仲良く並んで昼飯を食べる。
世間には休日の風が吹き、現場の中にはウレタンの粉が舞い上がる。
そんな一日。

■20041117(水)  久々の画像
mb_1117224127.jpg 176×144 7K山が恋しい‥
おれは今ビルに囲まれた街中で仕事をしている。山に囲まれたのどかな現場からさよならさせられてしまったのだ。ついでにハギーとも離ればなれになりさみしい毎日を送っている。
現場へは一緒に行く人はいるがいい人すぎて退屈しちゃう。そのうえまじめだから疲れちゃう。ただでさえつまらない仕事に拍車がかかる。これと言って話題もなく毎日が過ぎて行く。そんな今日この頃。

■2004年11月11日(木)01:51  誕生日の哲学
朝日は遅く登り夕日は早く沈む。
11月8日、おれはひとつ歳が増えた。そして寿命はひとつ減った。
そしてダンディ度はひとつ上がりヤング度はひとつ下がった。
また新しいなにかを覚え古いなにかを忘れる。
出会いがあり別れがある。明日は同じようで今日とは違う。
生きてる以上死ぬ時がくる。食べては排泄し生かしては殺す。作っては壊し買っては捨てる。
矛盾して調和して朝がくると夜がくる。
眠って起きて働いて、貰って無くして借りては返す。
まったくもって余裕なし、お先は真っ暗光は見えず、それがロックの生きる道。
いばらの道だとわかっていても、これしか生きる道はない。
いつかは咲かせるロックの花を。
咲かせて見せましょロックの花を、夢に見るのは印税生活、右手にゆうこりん左手にあやや、タモリを呼んでナイナイ呼んで、毎日やりましょBBQ。
高級ワインに生ビール、自社ビル屋上星近く、町の明かりは遥か下、西へ東へ南へ北へ、揺れる乳房はやわらかく、いくつになってもガキのまま。
セックスへたでもいいだろう、ルックスへんでもいいだろう、ヴィックスなめてりゃいいだろう、ソックス穴が開いてるよ。
あぁこれぞまさしくロックロマン。
ブルーハーツに憧れて、ハイロウズみたいになりたくて、マーシーは言った、ブルースがおれの肩に手をまわす、ヒロトは言った、誰の心にも青い心はあるんだよ、ウルフは言った、新幹線をロックにしたい、ハギーは言った、
自分のめんどうも見れねえのに人のめんどうまで見れるか、
そしておれは思う、この日記どこで終わればいいだか‥つまり、おれはまだまだだってこと、本物のロッカーにはまだまだ程遠いってこと、来年の今頃、少しでも彼らに近づけることを願う。

■2004年11月11日(木)02:34  YAMADA日記アップしました。(一部手直しアリ)BY管理部長

























■2004年11月07日(日)01:50  ウィルソン!
「おい寝ちゃあいられねーぞ車だせやぁ」
昼飯を食べ終えトラックの座席でうとうとしかけたおれにハギーが言った。
「ちょっくら倉庫行ってくりょ」
ええ?なにも昼休みに行かなくってもいいじゃんか、しかも倉庫なら朝来る時に寄ったじゃん!あぁ昼寝してぇ、ちょっと訴えてみようかな、
「はぎさん午後いちじゃダメ?」
「ダメだよおめぇ今日のノルマを思えば昼飯だって食ってるひまねぇんだからさあ早く行け」
ちっ、しょんない行くか。倉庫は現場から10分程のところにありR150号バイパスを通って行く。二車線道路の左側をちんたら走っていると右側からおれたちのトラックと平行に走る車がなんか言っている、口の動きをよく見ると「ヘルメット」と言ってるようだ、そこでおれはハッとした、そういえばヘルメット荷台のシートの上に転がしといたな‥
「はぎさん!荷台にヘルメットある?」
「ねえよ」
しまった!マイヘルメット落としちゃった!しかもバイパスだから止まれない!‥するとハギーは言った。
「おめぇこんなとこでヘルメット落ちてりゃたいへんなことになるな、ヘルメットのうえ車走りゃあ普通の車じゃひっくりかえるらな、そいでバイパスで一台ひっくりかえりゃあ何十台も巻き込む大事故になって怪我人は出る死人は出る救急車ん来て消防車ん来てパトカーは何十台もくりゃそのうちテレビのヘリコプターも来てってそうすりゃおめぇ刑務所でながいことおつとめしなきゃだな」
そんなこと言っておどかさねぇでや、そんな大惨事になったらおりゃどうすりゃいいだ?止まるにも止まれないしUターンもできないからとりあえずは倉庫に向かった。おれは落としたヘルメットが気がかりでしょうがない、倉庫に着くとハギーをせかしあわてて倉庫をあとにした。来た道を戻りR150号バイパスに乗る、対向車線はスムーズに車が流れている、よし、まだ事故はおきてない。
「はぎさんヘルメット落ちてないかよく見てて」
二車線の右側をちんたら走るおれたちのトラックを迷惑そうに左側から車が追い越して行く、そんなことかまってられるか、おれたちには重大な任務があるのだ。
「おい、あそこに転がってるじゃん」
「え?どこどこ?あ!あった!ヘルメットあった!」
愛しいマイヘルメットくんは反対車線の向こう側でぽつんと転がっている、うまい具合に左すみにあるから歩いて行けば拾えそうだ。
「ウィルソン!待ってろよウィルソン!今助けに行く!」トモハンクスのおれは気分はキャストアウェイ
ヘルメットから1キロ程離れたところへ車を止めかけ足で引き返す、小さな白い点は近づくにつれはっきりと形になっていく。バイパスを自分の足で走るおれをビュンビュンと車が追い抜いて行き少し先のヘルメットにびっくりしてちょっと横にブレる車にひやひやするおれ、ヘルメットまであと少し、無事でいてくれぇ‥!
無事ヘルメットを拾いあげ車に戻ると心からほっとした、
「はぎさん、ヘルメット無事だったよ、よかった、ほんっとによかった」
するとハギーは言った、
「おめぇいいっきな、昼寝してるよりよっぽど楽しいっきじゃん、スリルんあっていい昼休みんなったな」
「なに言ってるっすか、何事もなくのんびり昼寝してたほうがよっぽどいいっすよ」
「あらそうですか、じゃあのんびり寝てください、あと三分で悪いけど」
そんなふうにからかわれたりふりまわされたりしながらハギーボスについて行くしたっぱのおれ。そんな昨日の出来事。

■2004年11月01日(月)02:30  ハッピーウェディング
「ザ・マリーズ」バンド結成おめでとう!
これからは毎日がライヴ三昧でたいへんだろうけどラブロッカーズとしてがんばってください!ほんとにおめでとー!!イェーイ!ロケンロー!!

おれは当った時に述べる祝辞を考えさらさらっと言えるようにもごもごと練習しながら携帯を手にじっと待っていた。

昨夜はダチロッカーの結婚式の二次会へ行った。
結婚式の二次会と言えばビンゴゲーム、ビンゴゲームと言えば賞品。
一等賞はなんとDVDホームシアターだ!おれが今もっともほしいマイルームグッズじゃないか!
よし、インチキしてでも手に入れてやる!と気合い十分でゲームを待った。
しかしゲームはビンゴじゃなく二次会参加者全員の携帯の番号を紙に書いてくじ引き形式で新郎新婦が引きその出た番号に電話して携帯が鳴った人が見事大当たり!というゲームでまったくインチキのしようがない!残念!ビンゴ斬り!!(byマリーズ侍)

‥そしてゲームは始まった。

新郎が箱からごそごそと紙キレを出しそれを見ながら携帯で電話をかける。
会場はシインと息を飲んで電話が鳴るのを待つ。
そしてどこかで携帯が鳴ると鳴った人はその電話を高々と手に持ち意気揚揚と前に躍り出て一言祝辞を述べたらさらに賞品のカードを引きそれを司会者が読み上げる。
「おめでとう!三等賞!三等賞はディズニーランドペアチケット!」
そしてまたくじを引いては電話をかけ、あっちで鳴りこっちで鳴り次々と賞品をゲットしていくピーポーにそれをうらめしげに見ているおれ。
おれは黙ったままの携帯を握りしめひたすら一等賞が出ないことを祈りつつおれの携帯が鳴るのを待った。
祝辞も考えたし携帯の着メロもリンダリンダに変えたし一等賞が当たった時のリアクションも考えたしあとはこの携帯がリンダリンダを歌うだけだ!しかし!願いは叶わずゲームは終了。

そしておれは敗北者のブルースをうたった。

ポぉケぇベぇルが 鳴らなくて 恋がぁ待ちぼぉっけしてぇるぅ 私の方からぁ 電話できないぃ♪
by‥名前忘れた


ま、DVDはゲットできなかったけど二次会は最高に盛り上がったしすごく楽しくて酒もいっぱい飲めて大満足!!二人のしあわせを心から祈る!この場を借りて

「結婚おめでとー!!!!!」



結婚もまたロックだぜ!

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