Dr.yamada's Column
■20060731(月)  アンハッピー
mb_0731203142.jpg 176×144 10K老犬ハッピーは今年13才。
柴犬系の雑種で中型の体はぷよぷよと丸っこい。
見た目もかわいいが性格もよく、人なつこくてとても利口だ。
普段は家の庭で放し飼いにされている。
しかしその庭には柵がない。
でも逃げ出したりしない。
利口なハッピーは世の中のことがよくわかっているのだ。
そんな利口なハッピーもやはり犬。
犬も歩けば棒に当たる。
それは今朝の出来事だった。
車をバックで出すこと数秒、犬の悲鳴にびっくりしたおれは思わず急ブレーキを踏んだ。
バックミラーに写る、足をひきずりながら家を目指して逃げていく犬、それはまぎれもなくハッピーだった。
おれは急いで車を下りるとハッピーを追った。
彼は自分の家の玄関の扉に向かって苦しそうに叫んでいた。
たぶん、中に入れてくれ、車に足を踏まれたから見ておくれ、と飼い主に訴えているのだろう。
それならおれが行って玄関のチャイムを押してあげれば話しは早いのだが、どうもその一歩が踏み出せない。
なぜなら今近づけばいくら利口で人なつこいハッピーと言えども怒り心頭で牙を剥くかもしれない、ましてやおれはハッピーの足を車で踏ん付けた張本人なのだから。
びびったおれは仕方なく遠くからハッピーに謝った。
すまん、ハッピー、許しておくれ‥。
そして家に戻ってハッピーの飼い主に電話をかけて謝罪した。
飼い主は怒るどころかこう言った。
いえいえ、放し飼いにしているうちが悪いのですから気にしないでください、実は最近ハッピーも歳相応にぼけてきて徘徊癖がつきまして、鎖しなくちゃいけないねって話していたんです‥こちらこそどおもすいません。
と言う訳で無罪放免に済んだおれはホっとした反面申し訳なさ反面で複雑な思いのままに仕事へ出かけた。
そして仕事を終えて帰ってきてからハッピーの様子を伺うため飼い主に電話をすると足は元通りなんともないからもう気にしないでくださいと言う。
じゃあよかったですと言ったおれはハッピーにもう一度謝り、ついでに頭でも撫でて仲直りしようと思い、ハッピーの家に出かけた。
ハッピーはいつものように庭でごろごろしている。
おれが近づくとぱっと立ちあがってこちらを向いた。
かわいいハッピー、今朝は悪かったね。
そう言ってかけよって頭を撫でるだけなのにもう一歩が踏み出せない。
いつもならおれが近づけばしっぽをふってうれしそうな顔をするのにうなだれたままのしっぽがどうも気になる。
おれは犬に聞いた。
ねえハッピー、もう気にしていないなら頭を撫でさせてもらってもいいかな?
しかしハッピーはこちらを見つめたまま表情ひとつ変えずに黙りこくっている。
ハッピー‥
そのまましばらく見つめ合ったおれたちはもう昔のようには戻れないことを悟るとくるりと回れ右してそれぞれの家に戻った。
いや、ハッピーはもとからそこに居たけども。
と、こうしておれとハッピーの間には深い溝ができてしまった。
この溝はいつか埋めることができるのだろうか‥。

■20060724(月)  アニマルライヴ
mb_0724202423.jpg 176×144 7K梅雨真っ盛り、日本中に張り巡らされた梅雨前線は各地でその猛威を震ったが、ここ富士の街だけは梅雨前線も避けて通っていた。
なぜなら、ここ富士の街にはロック前線という強大な前線がでんと幅かっていたからなのだ。
その前線の源は紛れもなくアブストラクトトラッシュ、そしてそこに集結した12のロックバンドが放つエネルギーはロック前線となってここ富士の街全体を覆い尽くしたのだった。
と言うわけで昨日はアブトラ企画、ぼんぼんこの野郎!Vo.2「おじ?ふぇす!?」に出るべく富士アニマルハウスへと向かった。
この日のライヴは総勢13バンド出演、豪華すぎるラインナップにちょっぴりちびりつつもバンド数が多いため早めにライヴは始まった。
1バンド目からいいバンドが出るとその後もずっといいバンドが続き、ジャンルを問わない怒濤のライヴはまったくダレることなく続いて行くとあっというまにおれたちの出番はまわってきた。
セッティングをしにステージに上がると先週のトラウマがおれたちを襲う。
今日はちゃんとやれるのか、どうなんだ、どうなんだいって筋肉に聞いたのだが中山くんほど発達していないおれたちの筋肉はこれといって何も答えてはくれなかった。
それなら仕方ない、とにかく爆音でぶっ飛ばしましょう!とステージに上がったおれたち。
で、結果は如何に!?
その後は待ってましたのアブトラの登場。
幾多の至難を乗り越え、苦しみもがき続けてやっと今日のこの日を迎えたアブトラ。
どんな困難にも決してバンドを捨てなかったアブストラクトトラッシュというバンドのそのステージは、攻撃的なサウンドと共に情熱と感情の嵐に溢れ、観客であるおれたちは感動し興奮し、とにかくおれたちはこのアブトラというバンドが大好きなんだと、そして音楽がこんなにも素晴らしいものなんだと、アブトラが放つ一音一音にそのことを教えられたのだった。
感動のアブトラのステージが終わるとこの日13バンド出演のライヴは全て無事終了した。
と同時にロック前線はいつしか梅雨前線へと変わり、熱くなりすぎた体をクールダウンさせるかのように降る雨の中を、打ち上げ会場である居酒屋へと向かって歩いた。
そしてみんな揃ったところで打ち上げの開始。
先週の日記で書いた思惑どおり、美味しい酒が飲めました。
次回のライヴは8/12清水JAMJAMJAM、キャメルクラッチ久々の新曲発表に乞うご期待!

■20060717(月)  ライヴの反省
mb_0717201421.jpg 176×144 5K失敗の失敗は大失敗の元‥。
先週仕事で毎日のように失敗を繰り返し、下っぱの責任を取らなくてはならないリーダーの髪の毛ははた目にもわかるくらいに抜け落ちてしまい、このままではアルシンドになっちゃうからと長かった髪の毛をばっさりと切って坊主になったリーダーは、怒る顔に迫力が増した分、おれの仕事への責任感もちょっぴりだけ増したのだった。
しかし、仕事の失敗はなぜかいろいろなことに飛び火した。
それはドラムだったり、ドラムだったり、ドラムだったり‥。
そうなのだ。
先週のライヴはほんとにひどいもんだった。
見なかったことにしてくれ、聞かなかったことにしてくれと、願わずにはいられないほどひどいもんだったのだ。
あれほどライヴは遠い日の花火ではないのだと、バスだって電車だって自分の都合では待ってはくれないのだと、わかっていたのにやってしまった。
超反省。
次のライヴは今週の日曜日。
画像に写るみんなのように、心から楽しめる打ち上げに参加できるよう、心を入れ替えてがんばります。

■20060703(月)  早いもので‥
mb_0703185314.jpg 176×144 4K先週日記をさぼったおかげで気がつけば七月になりました。
と同時にタバコもまたまた増税です。
となると今まで何度か挫折しつつもそれでも乗り越えて来たこのニコチン道もそろそろ終わりが近いかもしれません。
それで思いだしたけどコンコル道はもう歩むのをやめました。
いつまでもコンコルド夫人に欲情してはいられないのです。
話しはかわりますが一昨日お尻の半分を強打しました。
幸い骨までいってはいないのですがクッションになったお尻の半分のお肉が痛くて痛くてたまりません。
あ、ちなみに半分とは縦に半分の半分です。
ですから半分は異常がないので何事にも半分の半ケツで挑めばそれほど支障はないのです。
が、これけっこうなにかと厄介で半ケツの精神で挑む以上は何事も半減してしまうのです。
例えば便所然り、ドラム然り‥。
ドラム然り‥と言ってる場合ではありません。
なぜなら来週はライヴがあるのです!
いつも言っているでしょう、ライヴは遠い日の花火ではないのだ、と。
と言うわけで来週は全ケツで挑めるようにがんばりまっ
す。

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